HAL-IRDによる最新の調査によると、1958年から2020年までに、ニューカレドニアではサメによる事故が67件発生し、うち13件で死亡が確認されています。これらの事故の主な被害者は水中ハンター(58.5%)、次いで遊泳者(18.5%)、ボードスポーツ愛好家(14%)でした。
事故統計学の観点では、このような劇的な事故は他の自然災害に比べて統計的に低いケースですが、依然として発生しています。さらにフロリダ国立自然史博物館の研究チームは、1580年から現在までのすべての「挑発していないのにサメに襲撃された事例」を参照する作業を行っており、世界におけるニューカレドニアの状況を整理するよう呼びかけています。オーストラリア(691件)、南アフリカ(260件)、ハワイ(179件)など、サメの襲撃件数がはるかに多い地域に比べ、ニューカレドニアの件数は13位と低い数字になっています。
世界的に海洋環境への圧迫が増していることから、ニューカレドニアの保護区で生息しやすく健全なラグーンにサメが増えているようですが、「危険を伴う人間の行動」(サメを怖がらせたり、縄張りに侵入したり、餌と間違えさせたりするような態度)を避け、予防のルールを尊重することが不可欠です。
またサメの危険性を認めた上で、過剰に恐れないことも大切です。
毎年、ワニが原因の死亡事故は世界中で1,000件、犬は25,000件、蚊は800,000件という驚異的な数字に比べ、サメによる死亡事故は毎年10件以下です。